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いろいろな思いを経て‼180系ゼロクラトランクオーディオプロジェクト!
20数年前に旧高知駅ローターリーが映画ワイルドスピードのようなミーティングを月イチ行っていたことを思い出し、『あの頃は良かったなぁ~』と物思いにふけていたら、そういえば揉め事も月イチであったなぁと、『あの頃はヤだったなぁ~』と180度気持ちがひっくり返ったてらっちです。
#映画宣伝
ハードカスタムの長い道のり
ども!エムアイティーガレージです。今回ご紹介するのはコチラの18ゼロクラ。以前、ボディーカスタムとエアサスとスピーカーの取り付けをご紹介させて頂きました。詳しくは→18系ゼロクラウンにACCエアサスシステム取付
ボディーカスタムが終わり再入庫。いよいよトランクオーディオカスタムがスタート!
今回は完成までの経過をご紹介させて頂きます。
ワイドトレッドホイールを飲み込む為の、その職人の手によるワイドフェンダー化は、エアサスでの走行車高をきっちりトレースし、あとは塗装のみ…
の状態まで仕上げられていました。
カスタムオーディオ完成後、仕上げの塗装作業が再開されます。
リセット
使用するウーファーはグラウンドゼロの受注生産モデルNWXMAX。
上位互換フレームを有するモンスターモデルです。
マグネットの磁力の影響で空輸が出来きません。ないので船でゆっくり日本にやってきます。
トランクには仮付でエアサスをセットしていたのですが、すべて撤去しレイアウトを再検討、いったんトランク内はリセットします。
デフォルトのフィッティングじゃ延長や移設が必要になりますからね。
さらに基礎となるベースは重量級のユニットが鎮座する為アングルで製作し、モノコックフレームと一体化させました。
#コレ大事
同時進行でエアサスの配管、オーディオのワイヤリング、LED間接照明などの配線その他…進めていく訳です。
ウーファーボックスは異形型でトランクスペースの容積を考慮し、シールドエンクロージャーで製作します。
完成のイメージから逆算ですね。これに関してはアビリティースコアよりも経験値でしょう。
#かかってきなさい
難関はセダン車特有のエアコンユニットです。こやつがかなり邪魔。
そうこう言っても、トップの位置は決めないといけません。
この辺も経験値。
第一段階のレイアウトではこのようにアンプが奥でタンクがハの字置き。
これだとアンプもギリギリ押し込むことが出来るんです。
となれば、側面を一気に仕上げていきましょう。
正面にはエアサスの電磁弁マニホールドを上側に置きその下にはパワーアンプを設置します。
アクリルで閉じると熱が逃げないのでチーム名をくり貫いて換気出来るようにしています。
サイドはタンクを固定しアクリルにカービング加工でハチの巣状に模様を入れています。
底板以外の4面はこのタイミングで生地の張り込みまで一気に進めます。
#クリアランス調整の兼ね合いでね
なので進んだ感が半端ないと思います。
こう見ると最初にくり貫いたウーファーの位置関係がビミョーになってきてるのがわかりますね。
#ちょっと奥過ぎた
そんな時は別の作業で逃避行…
カービングの断面の乱反射を利用して文字を光らせます。
割と検証テストは欠かしません。
#影もデザインに取り入れたいんです
トランクランプ
このパネルも手作業の削仕込みだ必要で…
地味に時間が掛かりましたね…
どんどん生地を貼っていきますよ。
ここにはトランクランプを設置します。
トランクを開けた時と、イグニッションオン状態のギャップが欲しかったので実際に暗くして、どんな色が似合うのか試してみた結果…
どうやらウォームカラーが最適のようです。
純正っぽい感じ。
デザインで余白をコントロール
側面がすべて完成したので、最後の底板に着手です。
底板にはウーファーとコンプレッサーが2機。
間接照明なども入れるので高さの調整も行います。
隙あらば全て光らしたいですからね。
ただ、高さの上限もあるので、ベースなどの板も利用して調整して行きますよ。
ベゼルも色付きで製作。
ルーターでは削り込めない部分があるので、手作業で落としていきます。
気づきました?ベゼルはすべて赤いレザーで統一してるんですよ。
コントローラー埋め込み
ACCのエアサスには機械式のスイッチと電磁弁式のエアリフトのコントローラーがあります。今回はどちらも埋め込みでインストールします。
キーパッド手前のポッチ型プッシュスイッチはガトリング電磁弁用のスイッチです。
強力な排気音が連射されますよ。
パッパッパッパッパッパッパ…
つって…
光らして組み上げて、また光らして…
高さ調整で底板のコピーはピンルーターで製作します。
#スピード重視
で、仮合わせ…
そして光らして…
微調整…
生地を貼って
クリアランス調整…
トランクランプのウォームカラーでもチェック。
マルチカラーで光らしてチェック。
タンク側の照明も華やかになりましたね。
奥にあったウーファーの位置も手前に化粧パネルを作ることでバランスが良くなりいました。
ヒートシンクっぽいこんな飾りを作りました。
Ⅿ字の部分はレザーで貼って下の部分はピアノブラックで塗装します。
センターにはアクリルロゴを埋め込み
クリアランスも良い感じですね。
ブラックボディーのコンプレッサーもそのままだと下地の黒レザーで潰れてしまうので、アクリルの台座に載せることに。
断面にも光が写り込むようにエッジを丸く落とし磨いてます。
華やか。
コンプレッサー横の飾りにもアクリルと間接照明を埋め込み…
サブウーファーにも外周マルチカラーで光らせます。
いよいよ大詰め。
ピアノブラックの塗装も完成。
アクリルにはカービングでメーカーロゴとくり貫きチーム名をホールアウトしています。
赤黒をテーマにオーナー様と打ち合わせを繰り返したどり着きました。
完成です。
いろいろな思いが詰め込まれた今回のプロジェクト。オーナー様のモチベーションにもボディーワークスのビルダーにもリスペクト。
人生は出会いと別れの連続
カスタム好きな若者に出会うたび元気をもらいます。週末はたくさんの仲間たちとクルマのカスタム計画を立てたり、夜な夜なしょうもない話で盛り上がり、気がついたら朝になってたりと一喜一憂する…クルマの仲間で集ったメンバーがいつの間にか人生において大切仲間になってて。
最高だと思います。
でも、出会いがあれば必ず別れもあります。それは物理的な距離から起きる別れや、気持ちのすれ違い、考え方の違いから起きる精神的なもの…
昨日まで馬鹿言ってた仲間と突然、理不尽な悲しい事故で永遠の別れになる事も。
オーナー様が直面した現実は後者の別れ。
理不尽な仲間との別れ。
完成を楽しみにしていた仲間。その悲しみは、はかり知れないでしょう。
こんな言葉を聞いたことがあります。
『人は二度死ぬ。一度目は肉体的な死、二度目は忘却による死』
肉体的な死を止める事は不可能です。
しかし二度目の死は止める事が出来ます。
オーナー様がトランクオーディオに込めたカスタムは、同じ思いの仲間が集うとき、必ず会話を生み二度目の死をくい止める事が出来ます。
あの日語った仲間との時間をずっと忘れないように。
彼は完成させたよ。
オーナー様この度はご依頼ありがとうございます。
山奥からは以上です。
でわ!