BLOG
ブログ
20ヴェルファイアにライブサウンドスピーカー取付!
今日は毎週水曜の定休日を利用して、お昼に映画【天気の子】を観に行ってきました。なかなか良かったです。タイトルを【晴れ女】にできない理由がわかりました。そんな、わりと多い確率で映画を観に行く、感性貪欲人間てらっちです。
3つの問題。
ども!エムアイティーガレージです。今回ご紹介するのは、20系ヴェルファイアのドア。何度かダイジェストでご紹介していましたが完成いたしましたのでここでまとめになります。
過去記事はまた明日にでも…更新もこんな時間になってしまって…ごめんなさい。
強度の問題。
ロックフォードのペーパーコーンタイプのスピーカーパンチプロを片側に3発、そしてブレットタイプのツィーターPP4-Tを1発の合計4発がドアに搭載されます。
しかしながら、このドアに着くスピーカーは不揃いサイズでPPS4-10(25㎝)+PPS4-8(20㎝)+PPS4-6(16㎝)となり、さらにマグネットは巨大で重量級。
インナーバッフルと言う概念では、とてもじゃないですが長期的に支えられる設置は不可能でした。なのでFRPですべての荷重を面分散し、さらに面固定することでこの問題をクリアーすることにしました。面で支えると言うヤツです。
重量の問題。
そして、固定の問題とは別に、とても厄介なのが重量の問題。これは単純に純正のドアヒンジの耐荷重に対してどれだけ軽く製作できるかがポイントになるわけですが、ユニット自体がメチャメチャ重いのでどうしようもないマイナススタートな状態です。
ここはほんと少しでも軽く…という気持ちで、成形の70%を発泡ウレタン残りの30パーセントをパテとMDFとFRPという作戦で製作しました。
ほんと片手でスイスイ持てる軽さ。ここである程度成形して、上面をパテで作ってラインなどを整えていきます。
一先ず全体図が見えてきました。実はここから最後の難関、が待ち受けています。
クリアランスの問題。
PPS4-10 ロックフォードのペーパーコーンは最大入力700w。このスピーカーは25㎝と言うサイズにも関わらずマグネットが横に大きいので深さは約10㎝足らず。小型サブウーファーなどに多いサイズではあるのですが深さ10㎝だとその中でもかなり小さいほうです。
しかし今回相手はフロントドア。
深さ10㎝だとしても、対局する面にはシートの座面ショルダーがあります。ここは物理的に処理をしないとどうにもなりません。
窓ガラスとシートの間にこのスピーカー事態が基本収まらないのです。
…死にました。
と、
まぁ死ぬわけにはいかないので、ガラスの位置を約8mm外にずらして神業的にクリアランスを確保致しました。多分、ぼく天才です。これ、ほんと、付けたり外したりの繰り返し。マジ大変です。
こうして3っつの問題をクリアーしトップのデザイン成形へと移ります。
誰も言ってくれないので、ときどき自分で天才と言います。気にしないで下さい。
ゆるいカーブ。
オーナーさまからのご要望は外向きで大音量で鳴らしたいという事だったので、出来るだけドアオープン時に外に向くように角度をつけました。
しかしながらアピール中にも運転席である程度音圧を感じられるように前方に位置する16㎝ミッドレンジには室内側に角度を振ってマウントしています。
そのため、デザインはゆるやかなカーブを描き水平アーチを描くことになりました。
埋め込みパネルもこの際アーチに追従する形に決めました。
もちろんFRPじゃないと無理なので、複雑な工程になりますが、重ねては盛り…の繰り返しです。もちろん重量も意識しての作業です。
そしていよいよレザー貼り。
ここまで来るとひと段落、実はヴェルファイア純正ドアトリムあるあるなんですが左右でデザインが違うんです。転写不可です。
これは面白いので載せました。遠近法ですべてのスピーカーが同じサイズに見えるんです。
ボンドを塗って生地を貼ります。このデザインはそれほど大変ではありません。純正のドアのエッジをほとんど温存している為、かなり処理がラクチンなんです。
そして、パンチプロのスピーカーのフレームが、ギアっぽくてとても面白い形をしているので、色分けしてマウント面も貼りました。この辺はお任せだったので、責任を持って悩みましたよ。
完成。
白いところはすべてFRPパネル。塗装ではなくラッピングで仕上げています。
オーナーさまからは今後の展開をお聞きしていましたので、パネルは後々の進化の余白と言うところでしょうか。
よく見るとゆっくりカーブしているのがわかるでしょうか…
音の入口(ナビ)の部分とその間(パワーアンプなど)の部分は手つかずですが、まずは音の出口(スピーカー)はこれで完璧です。
装飾の余白の部分は、昼や夜でもアピールできるようなプランを今後一緒に考えていきましょう。
なかなかの迫力に仕上がったのでこれからが楽しみですね。
あの時見た…
今回のシステムを組むにあたって、とある人物がかかわっていました。
数年前のある日、彼は、そのとある人物のクルマを見て衝撃を受けたとのことでした。そのクルマのドアには20cmのロックフォードパンチプロと特大ブレットツィーター。
何気なくたむろしているその場所で彼が見ていたそのクルマは、きっとほかの人にはわからない、何か特別な感情で見ていたに違いありません。
キラキラ目を輝かしながらいつかこのクルマのように…
と。
気が付けばいろいろな挑戦をするというご決断をしたオーナーさま。
そして、『すべてお任せします。』といって下さったそのご好意、
ステキです。
男前です。
抱いて下さい。
ウソです。
システムアップお待ちしています。
PS
なんやかんや反対の彼女さん、最終的にオーケーするとこがとてもキュートです。
PS
ダイジェストはまた明日からレポートいたします。
でわ!