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カーフルラッピング(3Mサテンバニラホワイト)【ランドクルーザー300ZX編】
ども!エムアイティーガレージです。カーラッピングのご紹介です。
カーカスタムの手数の中でも、とりわけカーラッピングは、攻略難易度の高いカスタムです。全国的に見ても施工している車両はそれ程も多くなく、やはりその大きなハードルは、料金といったところでしょう。
ただ、その作業工程や準備、アフターケーアーにメンテナンスを総合的にかみして頂ければ、その理由をご理解して頂けるのではないかと思います。
なので、その作業工程を出来る限りご紹介していきたいと思います。
以前ルーフラッピングでお世話になっているランドクルーザー300ZXモデリスタ仕様のオーナー様が(Twitterではふーりおさんでお馴染み)フルラッピングに挑戦されるというご相談を頂き、プロジェクトを進めていく事となりました。ありがとうございます。
前回のルーフラッピングの作業ブログはコチラ→https://mitg.org/blog/2022/07/18/67942/
ラッピングフィルムの選定
世界中にはたくさんのラッピングフィルムメーカーが存在します。その中でも日本法人があるのは数社で、品質やアフターフォローのしっかりした、フィルムメーカーをセレクトしています。
今回オーナー様が一目ぼれしたカラーは、3Mの1080シリーズ【フローズンバニラ】というとても美味しそうなネーミングのフィルムになります。エアフリーで剥がしやすい特徴があります。
独特な反射とパール感の発色が素晴らしい半艶フィルムになります。
これをルーフ以外のフルボディーに、貼っていく訳ですね
モデリスタのフェンダーガーニッシュや
フロントスポイラーやリアスポイラーに加え
メッキモールやベゼルなども貼っていきます。
パーツ点数だけでもかなりの数です。
サイドステップも
ハンドルグリップもです。
とにかく
バラせるパーツはすべてバラバラにバラしていきます。
この辺りは全塗装と同じ方法ですね。
純正のエアロは両面テープでの固定が多いので、残ったテープもひたすら除去していきます。
地味ですが省くことの出来ない作業です。
取り付けのクリアランスにかかわってきますからね。
一度使ったテープは、もちろん再利用不可なので純正のリペアテープを使って装着します。
#リペアキット高いよ
まずはフロントフェンダーを貼っていきます。
ヘッドライトを外しているので細部まで貼りこむことが出来ます。
ヘッドライトのインナーのメッキアイラインもブラックアウトするの一度チリだけチェックしてまた、外します。
次にドアですね。
ドアも取外しできる物はすべて外して行きます。
ミラーとかドアノブとかもですね。
ドアノブはメッキをグロスブラックにして、グリップをバニラで貼ります。
次はリアクォオーターパネルです。
ここも外せるところは徹底的に外します。
山あり谷ありで、かなり複雑な形状ですがゆっくり貼っていきます。
こんな感じですね
いったんリアバンパーを仮付してクリアランスのチェックを行います。
次はフェンダーガーニッシュと前後バンパーです
最初に行ったパートは、いわゆるボディーと呼ばれる部分で大枠の処理のみとなる為、仕込みなどを必要としません。
その為、作業が進んだ感はあるうえ、意外と難易度は高くないんです。
そう…フルラッピングの本当の闘いはここからなんです。
この辺りのパートから、かなり細かい準備が必要になるんです。
特に今回はガーニッシュのセンターに走る切れ込みや、その物量…
モデリスタスポイラーの複雑な形状とカットライン…
手間と時間が凄いんです。
バンパーだけを取って見ても構成パーツの点数がほんとにエグイ…
リアゲートももちろん貼っていくんですが、エンブレムは再利用するので
エンブレムをスキャンして両面テープを製作。
仕上げに貼る準備をしておきます。
ヘッドライトのインナーハウジングにグリルとつながるメッキのベゼルがあるので、ここもブラックアウトしていきます。
そのままだともちろん貼れないのでレンズを開けていきます。
本体を65℃まで加熱して解体していきます。
こんな感じの構成パーツに分けられます。
このメッキの部分をラッピングしていきます。
グリルのメッキをブラックアウトするのでどうしてもここわ潰しておかないといけなかったんですよね…
ウィンドーモールもきっちりブラックに。
GRSはマットブラックですが、グロスブラックも良い質感ですね。
ルーフをグロスブラックでラッピングしているので、違和感なくマッチしてます。
#よかった
貼り終えた小物関係はどんどん組み上げていきます。
最後はボンネット
LLサイズのボンネットを慎重に仕上げて行きます。
タテヨコで1300x2000を誇るボンネット
なかなか大変です。
無事貼る事が出来ました。
#中央の谷はほんと大変
マット系のフィルムは光の反射がかなり少ないので奥行き感や立体感のぼかしがほとんどありません。
その為、力強い起伏は、【激しく】えぐられて溝はより【深く】と普段あまり見る事のないボディーの表現が可能になります。
サテンフィルムは半艶なので、グロスのメリットとそのマットのメリットの両方を兼ね備えています。
おもしろいカラーですね。
という事でフルラッピング完了です。
他にもたくさんのカラーがありますので、ご興味のある方はお問い合わせください。
オーナー様この度はご依頼ありがとうございました。
山奥からは以上です。
でわ!