BLOG

ブログ

2020.09.04 Fri
カーオーディオ

やっちゃえ日産!スカイライン400Rにオーディオシステム搭載!

初めて行くタイ料理店。注文してから30分待ってようやく出てきた料理が、すこぶる美味しかったので『待っててよかった…』と思ったのですが、そもそも美味しい料理ってそのくらい時間かかるよねと、改めて納得した瞬間…

『もう30分も待ってるんだけど‼』と、大声でブチ切れたマダムがいて、満席の店内が一瞬で凍り付いたんですが、満場一致で『いや、みんな同じだけ待ってるよ。大丈夫、美味しいからもうちょっと頑張って』と、心の声が聞こえた気がする、店内すべてのお客さんと通じあえたテレパシー習得者てらっちです。

#Baan Puan

純正サウンドの限界

ども!エムアイティーガレージです。今回ご紹介するのはこちら、400PSのモンスターエンジンと、日産の特別なイニシャル【R】の称号を持つスカイライン400R。

完璧なまでに作りこまれたその走りには大満足のオーナーさまですがどうやら純正のオーディオには納得がいかない様子で、入れ替え計画のご相談を頂きました。

ありがとうございます。

このクルマ3ℓⅤ6ツインターボエンジン搭載で『歴代で最高の出来。』とカルロスが言ったとか言わなかったとか…知らんけど

純正オーディオシステムは、オプションでBOSEパフォーマンスサウンドシステムなるものが存在しているんですが、その期待値は低く、そもそも社外オーディオに交換する前提だったので、ニッサンホログラフィックサウンドシステムを選択されたようです。素敵な選択です。

とはいえ車両のコアであるニッサンコネクトはまぁまぁ厄介で、今回はここをそのまま生かしたオーディオシステムを構築することになりました。

昔から日産の内装を知っている人からすると、もう恐ろしいぐらい欧州車のテイストがブレンドされてて一瞬フリーズしてしまいますが、たいてい深呼吸すれば解決します。

オーナー様が期待を込めるのはカロッツェリアのハイエンドスピーカーTSシリーズ3WAY。純正マルチから信号を抜き取り補正・再構築した後、パワーアンプを使って鳴らします。

Aピラーにツィーターとスコーカーを取り付けします。

1㎜リング

ツィーター用のケースを作ります。

スコーカー用のマウントバッフルを作ります。

これをピラーにくっ付けて成型していくわけです。

地味です。

収まりどころのいいデザインを模索中。

時々ユニットを入れたりしたりして…

オッケーなら、生地を貼っていきます。

今回の生地は厚手のジャージで黒を使います。純正っぽくておすすめ。

引き締まりますね。

さて、次にドアへの取り付け。

積層バッフル

ソフトレザーをふんだんに使ったドアトリム。

ストックの状態

メンテナンスパネルを使ったインナーパネル。条件はとてもよさそうです。

紙とプラスティックフレームのスピーカー

2段構えの純正バッフルはおそらくBOSEのなごり。

確実に使えないやつです。

いったん取り外してデッドニングの下準備を行います。

程よい硬さなわけよ

新たに新設するスピーカー用のバッフルをロシア産の白樺合板で制作します。

こんな大きいバッフルをドアにつけるの初めてですよ…

しかも奥行きはそれほど取れないので積層しないとマグネットがウィンドーフレームに干渉してしまいます。

一先ずベースの切り出しと固定のスペースを確保してから考えることにしました。

防水樹脂の塗り込み

とは言え積層するほか代案がなかったので…

重ねて…重ねて…

ただ重ねてと言ったところで…

インナーバッフル完成です。

プレミアムデッドニング

スピーカー周辺の環境整備を行う為、ドアのデッドニングを施工します。

指定店専売の制振材、サイレントコートを使います。

アウターパネルにも貼り付け音漏れ抑制にも一役買います。

バッフルも固定してインナーパネルを全面貼りしていきます。

切貼りした時の制振材の、黒い粘着面が見えるのが嫌なのでアルミテープで押さえてます。

地味な作業です。

テストでスピーカーをつけてみました。

干渉もなくピタッと収まりましたね。

ピラーも取り付け。

いい音しそうです。

次はケーブルワイヤリングです。

解析

エンジンルームからパワーケーブルを通線していきます。バッテリーの位置がかなりおくまっていて、通線ポイントは、ほぼほぼバルクヘッド。

トップカウルを外さないと作業ができません。外してしまえばこっちのもの。

純正ブーツを使って差し込んでいきます。

ちなみにケーブルはチェルノフレッド。

室内はいったんシートを取り外しワイヤリングの準備をします。

音声信号を抜き取らないといけないので、AV/CPユニットにアクセスします。

こ奴ですね。

20ピンカプラーから抜き取ります。

すべての信号が把握できたのでフロアカーペットを外して一気にワイヤリングを行いますよ。

ここまでバラすと楽ちんです。

スピーカーケーブルはアコリバを使用。

アンプやDSPなどをトランクに設置するので後方までレイアウトしていきます。


カーペットを元通りに戻します。

JLオーディオのインテグレーションDSPとチューニングDSPの2台を駆使して最高の音を手に入れます。

トランク容量はそれほど大きくないのですが、ゴルフバックを積むとなるとさすがにアンプ3枚は置けないので積み上げて置くことにしました。

高さを有効活用するパターンですね。

割とコンパクトにまとまりました。

アンプボードに設置して完成。

すべての接続を終わらせ、キャリブレーション開始…各スピーカーを調整していよいよミュートを全開放。

一つ一つの音を正確に再現するその様は、ほんと優等生。なかなかの戦闘能力です。

凄い…

久々にZARD聞いたけど、すごい良かったなぁ。

純正サウンドはいろいろなエフェクトがかけられています。

それはアクティブサウンドコントロールだったり、タイムアライメントだったり、イコライジングだったりと。

それら純正の調整コマンドではデフォルト化できない癖を、最適化する機器を使って最高の音を手に入れてみませんか?

純正マルチ車両もあきらめることありません。

オーディオの可能性を最大化しましょう!

オーナー様ありがとうございました。

次回 の記事は【セミオーダーで特注を!ロードスターにWORKリザルタードタイヤ・ホイール取り付け!】です。お時間ありましたらご覧くださいませ。

追伸

台風接近の影響でスケジュールの変更にご協力頂きました皆様ありがとうございます。週末お気を付けくださいませ。

山奥からは以上です。

でわ!