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昨日の早朝『未明から降る雨のせいで裏の川の水位が上がっている』とご近所さんから連絡が届きました。

『え？』

大急ぎで店に駆けつけました。

しかし、すでに店舗前の道路は片側車線が冠水。

常日頃、嫌と言うほど雨季での対応は積んでいるので

急いでお預かりしている車両を小高い丘へと移動し無事、事なきを得たのです。

1台を除いては…

その1台は来週フルエアロが到着予定のＢＲＺ。

最後の移動になった為、脱出が遅れ店舗敷地から、もはや道路とは呼べない濁流と化したそこを出ることは不可能でした。

ほんと一瞬の出来事でした。

今回の雨は想定していた増水スピードをはるかに超え、各地の台風被害でよく聞く記録的短時間（1時間に120㎜）と言う尋常じゃない量の雨を降らし、ただただその水かさが増す様を見ることしかなかできなかったのです。店舗の商品は浸水とともに重力から解き放たれ水流に逆らうことなく、下流へと流れて行き、その水圧は流れを阻止しようとする僕の動きまでも封じてくるのでした。

このままだと危険だ。

僕は店を離れ隣りのコンビニへ避難しました。

この地域一帯はゲリラ豪雨などですぐ冠水してしまうエリアで、いままでお伝えすることはありませんでしたが僕自身、過去2度の水害の試練を経験していました。

その都度、店舗が浸水し危機的被害を味わっていました。地獄です。

しかも今回は完全にノーマーク。

僕のミスです。

『台風がだいぶそれたから大丈夫だろう…』というスキを完全に付かれました。

２時間後ようやく水位が下がりどんどん水が引けていき店舗の状況もはっきり確認できるようになりました。

そして、先ほどＢＲＺを確認しながら本人立会いのもと事情説明しました。

話が確信に近づくに連れ、息がつまりそうになるその表情、一瞬時が止まったかのような雰囲気になりながらも、お互いが進むべく解決策を前向きに話し合い（というか一方的に僕がしゃっべたみたいな感じ）が終わりました。

沈黙を破るように明るいテンションで彼が

『今回の雨はすごかったですからねえ。仕方ないですよ。気になさらないでください。』

なんも言えない…

精神的ダメージは僕よりも大きいはず。

なのに…

そもそも店舗移転の話は前前からあった選択肢で

『こんな数年に一度のタイミングで災害に遭う場所で商売して、あげくこの状況って、何のメリットがあるの？』

『早く移転しなよ。』

と知り合いのショップ仲間からは言われていました。

ただ、すべては僕の判断ミス。

今回の車両の移動のタイミングや管理など、

どこをとってもマヌケ。

この2日間、父の会社のスタッフ総勢１０人ぐらいの人員で復旧に向け作業をし、泥をかき出しては水を吸ったたくさんの在庫品に、何の躊躇もなく廃棄の指示を出しながら、気を張ってこなしていました。

『これで３度か…』『今後どうなるんだろう…』

どこからともなく問いかけてる不安の声に向き合うのを避け、さらに店舗移転という決断を先延ばしにして来た罪悪感にも背を向け、もう、頭の中は真っ白。

僕の心中なんて顔見りゃ誰が見ても一目瞭然。

そんな時

笑顔で

『ここって、水害が無ければ最高にいい場所ですもんね。』

彼の口からそう言われた時、

『え？』

『ですよねぇ！』

『そうなんですよ！ここ最高に気に入ってるんですよ！』

大声で賛同しながら

必死に涙を隠しました。

恥ずかしい…

この場所だから出会えた人たちがいる。

そして、『いなくなったら困るよ！』と言ってくれる人がいる。

腐る訳にはいかない。

這いつくばって進むしかない。

大丈夫いけるよ。

そう言い聞かせて

当たり前のことですが僕は彼に約束しました。

必ず彼のクルマを復活させ、カスタムを楽しんでもらいます。

このブログを読んでくださってる皆さんにもその証人になって頂き彼のクルマが完成していく姿を見守って頂きたいと思っています。

そんなポンコツな僕をどうかお許しください。

そんな大嫌いな昨日。

明日が晴れるなら、僕はめげずに頑張ります。

ぼくは皆さんが大好きです。

追伸①

現在お預かり中のお車は無事ですのでご安心ください。随時納車の準備をしています。今回ＢＲＺのお客さまから許可を頂き掲載させて頂いてます。ありがとうございます。今でもたくさんの方にいろいろお待たせしていることを申し訳なく思っています。ごめんなさい。昨日のブログもごめんなさい。

追伸②

『手伝えることが合ったら連絡ください！』と連絡を下さる皆さんへ、ほんとマジ神！車両の事で頭がいっぱいで店舗の復旧がまだできてません。出来るだけ早く平常化さすのでそれまでは静かに見守って頂くことをご協力お願い致します。そっとしておいてください。『いいね！』が励みになります。

追伸③

いつも真っ先に手を差し伸べて下さる㈱イースコーポレーションさま愛しています。

山奥からは以上でーす。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

でわ！